【価値の見つけ方、伝え方】企画を考える方へ。コピーライターの視点で考える。

価値は、意外と目の前に合ったりする。

新年度が始まりました。
様々な課題解決に向けて、計画、実行、気づきなどPDCAを回していきましょう!となる4月なわけです。

また、選択と集中といいますが、選択した時点で、あとは集中するだけです。
むしろ、何をしないのか?を周知徹底するほうが、難しいと言えます。

何をしないのか? それは、コンセプトやビジョン、目的などに相反することはもちろん、どうもしっくりこない、とかそぐわない気がする、など割とグレーな部分において、強く発動されなくはなりません。
なぜなら、そこら辺を経営者トップや責任者があいまいにしておくと、いずれ他責度合が強くなってきます。
つまり、他人事、であり形骸化されていきます。

ものすごく、時間がかかるところですね。
そして、ここのところをコピーライターとして、言語化していきます。
責任者と伴走しながら、合意形成を目指していきます。
絶対の正解はないにしても、その企業ならではの「在り方」を考えていきます。

つまり、それが御社にしか言えない事であり、御社の価値の原点であります。その問いを立てて、思考をスタートしていきます。
この基礎工事期間を、苦しいから、どっかで見た成功事例に模したような
立脚でスタートすると、必ず劣化していきます。
借り物の言葉は、返却される運命にあります。

御社の「在り方」を問い始めるのです。

在り方が、今までどうだったか?をまずは見る。

あらゆる事象や言動に、細部に至るまで、「観察する」、「一つでも理解できないことは、聴く」、「そして、洞察する」。

例えば、ある企業の社長が、農学部だったとする。
しかも食品メーカーの社長。
ケミカルな分野から、生命学の基礎をさらりと予習します。
会話の中で、ゲノムやたんぱく質について、知っている限りの知識を駆使して、質問したりします。
社長の得意領域を探るような感じですが、あくまで、押し付けるのではなく、加減をしながら、様子を見ていく感じですね。
また、会話をしながら、一方で、仮説も立てていきます。
なぜなら、これまでの「在り方」がどうだったのか?の解を見つける為ですね。

そして、どう在ったら良さそうか、という方向性を見つけていきます。
当然、この時点で、御社にしか言えない事はまだ言語化できませんが、直感めいたものを感じながら、進めていきます。

あまり、長々と話すと、重要なポイントが希釈されますが、まずは、貴重なお時間を頂いているわけですから、何となく言いたいことが把握できた辺りで、終えます。

そして、どういう会話をした時に一番熱量がこもっていたか。
繰り返し、言われていたことは何か。
その辺りを整理整頓していきます。

いろんな成功事例やメソッドは参考程度にする。

考えられる限りの選択肢としてではなく、あくまでへぇ~そうなんや程度に見てみる。
なぜなら、甘い誘惑があったり、クライアントのことを真ん中に置かず、無視して、強引に成功事例に持って行きがちになるからです。

で、この時にわたしがやる、自省の取調室ごっこ、というのをやります。

つまり、自分自身で、自分を取調室に呼びます。
「かつ丼食うか?」から始めます。
「すいませんでした。」と一応声に出して、謝ります。
「おお。もう分かっとるの?」と反省の弁を促します。
沈黙の後に、「勉強不足でした」「明日、クライアントへ連絡し、もっと根源的な普遍的な、なぜそうしたのか?を質問してきます」、と狭くなりがちで、自画自賛、うぬぼれ、作品を作るかのような没入感をそっと削いでいくような感じにします。

売上に寄与しない、コピーはコピーではない。

もう何十回も、自省し、軌道修正してきたことか。
そして、もう一度、これまでの在り方から、ヒントを探ります。
ポイントは、

発展的原点回帰の要素はありそうか。
新しいだけでなく、古くて新しい要素はありそうか。
事業の関係者は、何者か。
それらと組むことで、あたらしい価値がうまれそうか。
それらは、誰の何に便益をもたらすのか。
くすぶっている要素はありそうか。
取り組めそな企画のコンテンツにユニークさはありそうか。

このようなことを、犬の散歩や道の駅をぶらぶらしながら、考えます。
以外に思われるかもしれませんが、机やパソコンに向かって考えても、ほとんど出てきません。

きっと、脳の血流が鈍っているのだと思います。
動いていいるときほど、血流は脳に行きます。

これまでの在り方が、なんとなく理解できた時、これからの在り方を考え始めるのですが、この時すでに、御社にしか言えない事の原型ができています。
それらを、磨いて、削って、行く作業になります。
つまり、選択と集中を経て、何をしないか、を決めるときです。

何をしないか、は伝えるべきことが見つかったときですね。
伝えるべき価値を見定めてら、何を伝えないかも見えている状態になります。

とにかく、一字一句、見極めて、削って、そのコピーなり、ボディなりを声を出して読み上げます。
その時は、例えば、テレビやラジオのCMで流れるシーンをイメージしたり、その言語化された言葉にふさわしい世界を
できるだけ視覚化していきます。

そうなって、初めて、見てみると、意外と伝えるべき価値は、目の前に以前から横たわっていたりするのです。
ほんとに。

伝える事にお悩みの企画、販促、広報。そして、事業の責任を任させているマネージャーさま。
必ず、見つけていきます。
ご連絡お待ちもしております!