どこで売るんですか?
商品名はとても慎重に考えます。
その商品が、売れていくイメージを頭の片隅に置きながら、クライアントと協議を進めていきます。
まず、販売される場所を確認します。
駅や空港なのか。
スーパーなのか、百貨店なのか、道の駅なのか。ネットなのか。
一旦流通したら、よほどの事がないと、変更はしません。
変更しようものなら、費用も時間も失います。
さらに、バイヤーさんからも、消費者さんからも、困惑が広がり、信用を失墜してしまいます。

その商品は、なに? 商品の持つ性質を探る
焼肉用のタレだったり、オヤツだったり・・。
何の目的で作られ、どのような用途であり、その商品の性質みたいなものを整理していきます。
この時も、売れていくイメージを頭の片隅に置きながらです。
この、「売れていくイメージを抱きながら」というのは、言わば消去法のようなもので、「まったく売れない状態」を言語化し明文化するために、行う思考作業です。
ですので、徐々に物語化、世界観、誰にとっての意味づけ、そして社会性、意義・・などの輪郭が浮かび上がってきます。

食品以外の場合は?
この場合は、販売される場所がある程度限定されてきますね。
上記のようなパズルが、例えば文具店や本屋さん、空港のインバウンド外人向けの手土産屋さん、などでしたら良いのですが、道の駅、スーパーではほぼ取り扱ってくれないでしょう。
ただ、観光化され尽くされいない、地元感が満載のディープな旅行をお望みの外人の旅行客なら、温泉旅館あたりに委託販売という選択は在るかと思います。
あとは、やはりこの商品が、誰にとって、どのような便益があって、この商品を使用する自分が、楽しそうだったり、何かしらの会得感を意味づけしていきます。

性質を知る、とはその商品にしか持ちえない、そして、変わりようがない性格のようなことを意味します。
どれが、商品名か分かりにくいような設計もあります。
それは、その商品を選択するのに時間を要する場合。つまり、買う時によく吟味して買われる性質を持っているということ。
そして、色使いやファッション性に重きを置いた設計。よくわからないけど、情緒面に訴求し、なんとなくいい、という購買動機を狙う時もあります。
つまり、商品名にたどり着くには、あれやこれやの、外堀を埋めていく思考過程があります。
想像以上の要素を詰め込む

きっとこんな感じかな、では無理。
埋もれます。
想像を上回る完成度や世界観が、強くてライバルに負けない、つまり、手に取ってくれる可能性が高くなります。
世界観が醸し出されるネーミング。
それは、商品名から、アジェンダ、問題定義さえも感じられるように設計していくことだと考えます。
刺さるネーミングでお悩みの方は、是非ご連絡ください。
ネーミングだけでなく、それにともなう、POP、コピー、ボディ。
安く、早く、それでいて、売り上げに貢献できる設えを考えます。