慣れ、という状況を考える。

新入生、新社会人にとっては、早く慣れることで、安心が得れます。
毎日の新生活が、習慣化していくことですね。
一方で、「慣れ」とは「慣れている」、つまり「そういうもんだ」という一面もあります。
これって結構、難題でもあります。
どういうことか?

美味しいものに慣れている人
そんな環境のひとには、「慣れ」以上のおいしさの完成度を高めなくては、お買い上げ頂くことは難しいと言えます。
それを、中小企業だけでやれるところからやっても、かなり時間を要します。
完成度を高めるとは、一流のモノと比較して、自社商品に足らないものを明確にしなくてはなりません。
材料やソースの工夫などの技術面の努力も大切ですが、はっきりいって、きりがないです。
ほぼ同じような意図で、中堅、大手企業も「これぞ、商品開発!」としてやっているので、アレモコレモ兼任している中小企業では、レッドオーシャン過ぎます。
それでも、定番商品や看板商品となるような商品は作って行かなくてはなりません。食品であれば、バイヤーへの提案の必須課題でもあります。
プロダクトのかたちに入る前に、まず目的をしっかり明文化します

目的とは、つまりコンセプト。何のためにつくるのか
上記の画像は、リフォーム会社へ提示した広告の原稿です。
極論を言えば、柱や梁があって、そこに屋根を乗っければ、なんらかの空間が出来上がります。
でもそれって、何のための空間なのでしょうか。
そこを利用するひと、そこに住む人の何らかの目的に沿った空間を目指す。
そういう思考でコンセプト開発は入っていくと思います。
ここでは装飾的なことは省きますが、「リフォーム」するとは「今の在り方」から「これからの在り方」へ変貌することを意味します。
その変貌したあとのビジョンが、だれかの便益になったり、くすぶっていることの解決になったり、はっきりと視界良好であればあるほど、強いコンセプトが生まれてきます。
食品の開発でも、同様のことが言えると思います。
つまり、市場の声も大事だが、もっと視座を高めて、社会の声を聴くべきだと思います。
ひとの「業」とか「普遍的な事」とか「生理的な事」とか・・。
「今の在り方」に、どの視点から「問いかけ」をするのか
くすぶっていること、なのか。
めんどくさいと思われていること、なのか。
現状を優しく肯定し、むしろ、そう思えるあなたが素晴らしい、という情緒面を訴求する入り方をするのか。
自己実現を明文化し、それにぴったりな提案をする、という素地をつくるような入り方をするのか。
手段はいろいろありますが、まずは「今の在り方」をしっかりと観察することが大切だと思います。
そして、観察しながらも、その要素の中に、発展的な要素がないか、探っていきます。
お悩み真っ只中かたは、ものすごく大変だと思います。
ご相談だけも、メール頂ければ、ご対応いたします。