その「場」は、ひとのためになっているのか
リフォームやリノベは、そのほとんどがお客様からの「修繕」の要望があってからスタートするものと思います。
省エネなどの補助金も「きかっけ」にはなるかと思いますが、こちらからいくら「リフォームしませんか?」と言っても、「なぜ?」と言われて、なかなか関係性が維持できないと思います。
ま、そんなもんだ、言えばそれまでなのですが。
そこで、リフォーム、リノベの営業、企画の方へ、お客様との関係性を長期的に維持できる提案書をご案内いたします。

ナラティブであり、ビジョナリーな提案書をつくりませんか?
先ほど記したように、仮にリフォーム、リノベしませんか?と言っても、「いいね」にはなるかもしれませんが、特に「修繕前」と「修繕後」を披露する、見学会などでは賛同は得れるものの「すぐやろう」とは確率的に低いかと思います。
低い打率を上げるには、どうしたらいいのでしょう。
分母の回数を増やしていくしかありませんね。
つまり、切羽詰まったお客様を当てに行く、という算段になります。
確かにそうなのですが、その繰り返しだけでは、従来のリフォーム、リノベに対する固定観念は打破できません。
慣れには、悪く言えば、既視感が生まれます。
新鮮さやドキドキ感が感じられないわけですね。
ですので、「お客様個々人のビジョナリーな、いずれこう在りたい姿を、ナラティブ、つまり対話を続けていく提案書」をなるべく輪郭がはっきりするような提示でご案内していきませんか?
ビショナリーとは、未来予測。
ナラティブとは、語り。
つまり、今は問題なくても、いずれこのようなことが予見されるので、このような選択肢があり、それにより、このような効果を生み出すことがあります。
平たく言えば、このようなコンテンツの提案書です。

Google Geminiより リノベの動向
2023年の住宅リフォーム市場規模は推計で7兆円。
2022年から微増。
コロナ禍で在宅時間の増加を背景に高まったリフォーム需要は落ち着き、中古住宅市場活性化、住宅ストックの老朽化などを背景に、リフォーム市場は今後も穏やかに拡大すると見込まれている。
ただし、資材、人件費の高騰が、リフォーム費用の上昇につまがる、また、そもそも職人不足といった課題もある。
そして、価値観の多様化という「ハード」ではなく「ソフト」つまり「ひとの感覚」へのパラダイムがシフトしている。
その「場」でどう過ごすのか、というライフスタイルを軽視していては、お客様へのUXが、だだ下がりになっていきます。
つまり、選ばれえる業者から、外れていきます。
自分らしい、住環境を求めている分母がどんどん多くなってきています。
量産型ではなく、個別の対応、ということになります。
このようなお客様への対応は、やはり「いかに質の高い対話を続けられるか」という丁寧なコミュニケーションが、求められるのは、ごく自然なり行きですね。
どこまで、お客様の潜在的なニーズや、口には出さなくても、想っているコトへの深い洞察、理解、研究ができるか、という事になります。
営業、企画のチームを組んで、長期的な視野での、ご提案書を作成する時代ですね。

自分の空間だけは、均質化されたくない
誰しもが、自分の空間にはそう思っているのではないでしょうか。
家や自分だけの空間とは何か?
尻尾を千切れんばかりに全力で振る犬とは違い、静かに迎えてくれる。
無言で静寂な空間が迎えてくれる。
視覚、嗅覚、聴覚、触覚などが働き、安堵を感じる瞬間です。
控えめに、あなたの人生の伴走をしてくれるような空間。
語りはしないけれど、静かに佇む植物のような。
そんなナラティブを提案書として一緒に作成してみたいものです。

構想していく 誰のどんな目的でいつ頃にどのようなものを作るのか
固定観念という現実に存在する私たち。
顕在化した課題を一つ一つクリアしていく毎日。
それでも、構想しなければいけないことがあります。
それは、今はまだ存在しないけれど、いずれ存在させていく構想力を磨いていくことだと思います。
次回は、この続きを書いていきます。