【その世界観は何に由来しているのか】リフォーム・リノベの営業・企画の方へ。空間を語るよりも、ブランドの物語を語る。 コピーライター島内からのご提案。

世界観を重視する世代

先のブログで、繰り返し申しておりますが、しつこいぞお前!とお𠮟りを受けるかもしれませんが、仕方ありません。もう一度言います。

リフォームは、すぐにはしない人が多い。

すぐには、しないけれど、いずれ解体するか、リフォーム、リノベはしなくてはいけませんね。構造物であるので、老朽化していきます。
あたり前のことですが、「今」はしないけど「いずれ」はするとは、つまり「時間が経過」するということです。
「時間が経過」するということは、30歳が40歳だったり、40歳が50歳だったり、70歳が80歳になったりします。
馬鹿にしとるのか!と言われそうですが、堪えてください。何を言いたいかというと、変えようがない事実なので、有効にその時間を使いませんか?ということです。

やがてくるであろう「いずれ」までに、施工会社自身の世界観を発信していきましょう。つまり、企業の姿勢を没入できるコンテンツで発信続けませんか?ということです。

快適な空間に即効性のある世代は、割とすぐにリフォームを考えている世代ですね。つまり、費用対効果など情報収集中の方ですね。
一方で、「いずれやる」までに時間がある方は、リフォーム・リノベというワードが頭に在りません。
ないけれど、その周辺、つまり、ライフスタイル的なものへの関心は割とあります。
グッとくる、センスがいい、などアパレル雑誌や知的ささえ伺える食品。

具体例を上げれば、無印、スープストックトーキョー、&プレミアム、パタゴニア。

彼らは、商品スペックの世界観もこだわりが伺えますが、商品よりも、その企業姿勢、哲学、社会性、倫理性、正義感をコンテンツ化し、より強い、劣化しにくい、ブランドとして認知され続けています。
少し言い換えれば、ブランドとして、それらの精神性をプロダクトにも編み込んでいる、ということだと思います。

20代の方が、その世界観が好きになり、ベンチマークし、30代でリフォームの夢を実現する

そんな意識を持っているひとを、増やせる時代でもあります。
無作為にものを買う時代では、もはやありません。
何らかの理由があります。少しでも高額になれば、自分なりのこだわりと、購入するものの検討をしっかりと行います。
購入する物が、自分としっくりくるのか、という感覚に敏感になります。

流れる時間を有効に使う、ナラティブアプローチを構築していく

編めば編むほど、わたしはわたしになっていった

ようわからんタイトルですよね。だけど、並んでいる言葉から、なんとなく「柔らかみ」とか「アンニュイ」とか「ほっこり」とか、感覚的なことを言語化しているように思えます。
たとえば、あるリフォーム会社の企画の方が、上記のようなライフスタイルを情緒的な世界観でライティングするとします。
はたして、どれくらいの量、質、センスで書けるのでしょうか。

狙いは、自社の信念に惚れこんでもらって、ベンチマークしてもらい、いずれくるであろうリフォーム時期までに、イベントや講演会、セミナーに来てもらうこと。

ストーリーを読んで、イベントでUXを高めてもらって、さらに自社のブランド哲学を揺るぎないものにして頂く。
あくまで、快適な空間、つまりプロダクトは、イベントなどにご来場して頂いたときに存分に説明すればいいので、サイトや広告、雑誌的な媒体での発信は、圧倒的にナラティブに自社の信念のストーリーを一気通貫したテーマで、語っていく事が、これからのリフォーム・リノベ会社の発信の在り方ではないのか、と思えてなりません。

生活者は見ています。

特に若い世代には顕著ですね。
所有することに、それほど執着はしない。
収集マニアは別ですよ。
所有する前に、生活者は企業を見ます。いったい何をもって、この企業は、そんなものを作るのか?何に意義を置いているのか?バランスはあるのか?
言うだけでなく、実際に活動しているのか?
その活動は、正義なのか。

それらが、独自のナラティブで語られていればいるほど、時間をかけて、見ていきます。
リフォームされた空間ばかりを発信するのではなく、リフォームされるひとをど真ん中に置いた、自社のブランドを発信していくことが、とても肝要だと思います。

犬の散歩の時間です。
続きは、また!