【世界観へと繋がる物語づくり】リフォーム・リノベの営業、企画の方へ。日常の物語からのアプローチ。

自社の世界観をもっとお客様に伝わるように

かっこいい暮らしを提示されているリフォーム会社さんのHPはよくあります。
でも、どこか距離を感じてしまうのは私だけでしょうか。
提示された空間がドラマや映画のシーンのようで、いいな、とは思うものの現実感がないというか。
今回、より具体的に、お客様にもっと身近に感じて貰えるようなアプローチをご提案いたします。

和モダンな空間です。
こんな空間で、ぼーっとしたり、本を読んだり、コピー考えたりしてる自分を想像すると・・・。
でも多くの方は、それは限りなく、幻想に近い感じになるのではないでしょうか。
「多くの方は」というのは、「今すぐに」リフォームを考えておられないお客様を指します。
こんな「今すぐに、考えていない」お客様との関係を長期的に維持し、選択の優先順位を上位に持ってきてもらうにはどうしたらいいでしょうか。

すてきな空間を提示する前に、お客様の日常と、すてきな空間の隙間を埋めるようなコンテンツ、物語。
目的は、すてきな空間へと続いている「自分ごと化」を構築し、語ることだと思います。

例えばお客様が好きな車など、ある程度絞り込めたら、きっとお客様はその物語を最後まで読んでくれると思います。
ただ、それほど車に興味を持たれていない方には、響きませんね。
ですので、すてきな空間を直球勝負で提示するよりも、平均的な日常の生活シーンを、その「価値の変換」を促すような物語を綴ってみてはいかがでしょうか。

食卓は、言葉の代わりになる。

前回のブログで、日常の風景である食事シーンを、小学4年生の視点で書いてみました。
小学4年生にしては、やや分析や心理描写が大人びている、と感じられた方も多かったと思いますが、それは、設定が「あの頃の自分」という小学生の頃の記憶を蘇らせて頂くという狙いだったのです。

つまり、ダイレクトに小学4年生向けに書いた物語ではなく、その母親へ「自分の小学4年の頃」を想起してもらい、現在の自分の置かれている状況と比較する思考巡りを狙いました。
記憶の思考の循環、とでも言いましょうか。

これって、結構、効きます。
なぜなら、普段忘れている記憶が蘇る、ということは、その記憶のシーンには、若干の装飾がなされているからです。
なんなら、音や匂い、手触り、温かみ、食感、などが、当時の記憶に追加されて再現されるからです。


私事で言うと、小学低学年の頃だったと思いますが、実家の縁側に広々と、広げて干してあったお布団に、お日様の暖かい温度が移り、手で触ったらとても気持ち良かった、という記憶があります。
でその時に、なぜか、パンチ一丁になり、そのお布団の中に飛び込んでしまったのです。
さらに、他の干してあるお布団を重ねると、まるでお日様に抱っこされているような感じになったことを覚えています。
ふかふかの感触、お日様の匂い、布団と布団が擦れ合う音は眠気を誘ったかと思います。
実際、寝てしまったかどうかは覚えていませんが、確か、母親に見つかり、母親に布団を何回も何回も上からゆっくり被せてーっとお願いしたことは覚えています。

このように、自分に都合の良い記憶へとアップデートしてしまうのは、誰しもあります。
そこんとこを、物語として、提示し続けるという手法です。

綴られた物語に自分を見つける
自分ごと化してもらう
その鏡面性作戦を続けていく
没入し、読み切れる量で

なにを書くかが見えていればいいですが、視界不良だと、伝えたいことがぼやけてしまします。
引いては、なにを書かないか、が見えていない状態だと言えます。

そろそろ犬の散歩時間となりました。
続きはまた!