ロフタスの実験
創り出される記憶。
2つのAとBのグループに分かれてもらい、車が衝突する場面をビデオで見てもらいます。
Aのグループに質問します。
「車がぶつかった時に、どのくらいのスピードでしたか?」
Bのグループにも質問しますが、言葉をちょっと変えます。
「車が激突した時に、どのくらいのスピードでしたか?」
この質問の結果、Aよりも、Bのほうが、車の速度を高く報告することが分かりました。
さらに一週間後に同じ人たちに、「車のガラスは割れていましたか?」という質問をします。
実際には割れていないのですが、Bの「激突」という言葉を聞いたほうが「割れた」と報告する割合はAよりも2倍近くあった。
この実験結果は、記憶は、その情報によって歪み、書き換えられる、ということを示します。
創り出される、とも言えます。
そこにフォーカスするのです。

どうやら、記憶とは、それほど安定したものではなさそう

アナロジー
アナロジーとは、知らない事を、既によく知られた事実に例えて理解を促すこと。
例えば、学校で理科の「電流」についての授業があるとします。
「電流」という目に見えないものを、既によく知っている「水」に例えて説明する、というようなものです。
電流は、水流。
電池は、ポンプ。
導線は、パイプなど。
つまり、イメージしやすくなり、理解も早くなるというわけです。
これら、ロフタスの実験やアナロジーを応用して、お客様との長期的な関係を構築する「物語」を発信し続けていくとが大切だと思います。
お届けする物語が、お客様でさえ、普段意識していなかった事や、自身の過去の体験に響くような物語が、一番響きます。
自身の過去の体験は、これまでの人生における、様々な出来事。
初恋だったり、大失恋だったり、仲間外れだったり、転校するだったり、幼少期時代を過ごした古い実家での出来事だったり。
過去の体験を基にした記憶に、心象風景が、温かみをまとって蘇るような物語が、そのほとんどが「家」で記憶の整理がなされている。
そう言っても、言い過ぎではないと思います。
それくらい、家と言うものは、静かに、そこに住まう人を、永遠に迎えてくれている、と思います。
次回からは、コピーライター島内が考えた物語を綴っていきます。